マウス(村田紗耶香)

最近「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田紗耶香さんの作品です。

 

現在乃木坂文庫というイベントが開催されており、文庫の表紙に乃木坂46のメンバー一人が飾られています。

表紙は、「向井葉月」とう3期生です。食いしん坊キャラで売っていますが、とてもきれいな顔立ち、美人です。キャラ的に見なければかなり美形ではなかろうか。

特急の乗務員シャクトリムシ先輩。 向井葉月 | 乃木坂46 3期生 公式ブログ

さて、マウスとは英語で臆病者、内気等を意味するそう。その名の通り内気で周囲の目を気にして目立たないことで生きていこうとする女の子が主人公。

でも、ライオンのような周囲を気にしない女の子と出会います。その子は、突然感情を吐き出し、主人公とは真逆。しかし、主人公が話すクルミ人形の物語を聞くと、登場人物のマリーのように行動するようになる。今まで煙たがられていた彼女は周囲からの評価も変わり、自由に行動することが周囲に気に入られる。主人子とは仲が良かったが、今でいうスクールカーストが異なるようになり、関係性が希薄になっていく。

そして、大学生になった主人公はライオンに再開する。。。という話。

 

人間だもの。人生でままならないことはいろいろあるし、それにどう立ち向かうかは人によるんだろう。主人公は周囲の様子をうかがって立ち向かうし、ライオンは役割を担うことで立ち向かったいたのではないか。

内気で、周囲の目を意識することで荒波を立てないようにしていたのに、自由に生きる彼女が周囲に受け入れられるのはなぜだろう。自分を出せているからなのだろうか。

でも、マウスって、実は、「かわいい子、魅力のある女の子」という意味もあるんだよ。ねえ、生きづらいことはあるけど、そこにどう立ち向かうの?向き合い方にこそのその人となりが出るのかもしれない。

 

さて、関係ないが、アイドルのカバーで文庫が売れることって作家にとってどうなんだろう。嬉しいのだろうか。それともそんなことで売れたくないのかな?よくわからないけど、アイドルがきっかけでも、この本の読者が増えたら買い手の世界も広がるし、いいんじゃないだろうか。

アイドルの人っていろんな趣味を持ってる。当たり前だけど。アイドル好きからその人が好きなものを好きになるのも、楽しい感じがするな。