ビリーブ 未来への大逆転

 女性弁護士が女性の権利、ひいてはアメリカ合衆国内で性差別を撤廃させ、平等を求めていくストーリー。

 

 1970年代にはまだまだ女性への性差別がたくさんあった時代のよう。主人公の女性弁護士は、コンロビア法科大学院を首席で卒業したにもかかわらず弁護士として就職できない。それは、ただ、女性だったから。

 

 ハーヴァード法科大学院に入学し、学部長に招かれたパーティーでは、男性の席を奪ってまで法科大学院に入学した理由を聞かれる。女性というだけで授業中に意見を聞かれない。様々な差別を受け、結局就職活動をしてもうまくいかず、大学の教授職につく。

 

 夫は税法の専門家だったが、夫からある案件を紹介される。それは、独身の男性は、実母の介護をしても介護費用の税控除を受けられない性差別を受けているというのだ。女性が介護をすれば税控除を受けられるのに。彼女は、男性の差別撤廃、ひいては男女平等を求めて戦っていく。

 

 法廷で、裁判官から、アメリカ合衆国憲法には、女性という言葉が書かれていないと反論される。彼女は、自由も書かれていない、と反論していく。100年の女性にとって不利な先例に対して果敢に戦っていく彼女の姿はまさに美しいの一言だった。

 

 さらに、やはり夫の献身あっての彼女だとも感じた。1970年代当時、家事や育児を男性がするのが珍しくなかった時代にそれを担い、彼女が夢を実現するために援助を惜しまない夫があってこその彼女だったのだとお思う。

 

 名作だー!